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自然の中の不思議と生きる




最近、「父性」についての本を読んでいます。

それは、新年度に男性保育士が就職する園がいくつかあり、そこで姫野がやっていることを、いろんな角度から知る1つのヒントになるのではないか、と思ったからです。


沢山の引っ掛かったものの中から1つ。

「父性」は「男にあって、女にはない。」ものではありません。

逆に、「母性」も同じです。

問題は、現代の家庭は「母性」を強く持つ人が二人いることです。

すると、子どもの体験する幅が狭くなってしまうことになります。

では、「父性」の役割について1つご紹介します。


「母性」は「安心や安定」の要素が大きく、「父性」はそこから外へ出ていく、「挑戦や体験」の要素が多きいようです。

「父性」が教えるべき体験の中に「闇」を教えるという、役割があります。

その代表的なのが「自然」です。

「自然」の豊かさ、逞しさと共に、恐ろしさ、酷さを教えていくことが、「父性」を持つ者の役割です。

分かりやすく言うと、自然の中の1つに「火」があります。

「火」は、上手く使えば、料理の幅の広がりや道具の加工など、生活を豊かにしてくれます。

しかし、1つ間違えば、自分や他人の人生を奪うものへとも、姿を変えます。

その「闇」のあるものと、上手く付き合うことを教えてくのが「父性」の役割なのです。


姫野はよく子どもたちと散歩に行きます。

その中で、穏やかな時間と、ドキドキできる時間を演出しています。

気が生い茂っている場所や、洞窟、空き家、大きな木や石、など不思議さや、目に見えない力がありそうな場所から、保育を展開することがよくあります。

その時に登場するのは、妖怪や怪獣、神様、宇宙人などのいるかいないかわからない生き物です。

これも、「闇」の1部ですよね。

しかし、ただただ恐怖を演出すればいいわけではありません。

これだと、ただの脅しで、子どもが怖がっている姿を見て、大人が楽しんでいるだけになってしまいます。

安心して恐怖を体験しなければいけません。

その安心感も包み込む「母性」のような安心感ではなく、お守りのような「父性」安心感が必要です。

「闇」と、関係を持ち、関り、遊んでいくことで、「闇」との付き合い方を実体験し、学んでいくことが、姫野の思う「父性的な保育」だと思います。





 
 
 

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