今でもあんたはガキ大将
- 祐輝 姫野
- 2022年12月29日
- 読了時間: 2分

北海道研修2日目は、旭川隣保会第一こども園にて、見学と研修でした。
1歳時の部屋を見学している時、横山さんから指示がありました。
「あの子のおもちゃ取ってきて。」
見ると1人の男の子が、コーナーのエリアマットの上で、長方形の積み木を両手に持って遊んでいました。
特に誰かの邪魔をしているわけでも、暴れているわけでもありません。
座って遊んでいました。
子どもに謝りながら、おもちゃを取ってくると、横山さんからまた一言。
「遊ぶものがなくなったら、どう動くか見といてごらん。」
見ました。
その子は、保育者のいる、机上のコーナーに行き、椅子に座って型はめパズルをしだしたのです。
後から、説明を聞きました。
「あの子は持っているだけで、積み木で遊んでいなかったよね。」
横山さんは子どもに命令するわけでも、そばに行く訳でもなく、一見おもちゃを外すという酷いことに思える行動で、その子が主体的に動ける環境を整えたのです。
それは、子どもの発達とおもちゃのねらいを、しっかり把握しているからこそ、違和感を感じれたのではないでしょうか?
そして、その子は自分で次に遊ぶおもちゃを決め、寄り添って評価して貰える保育者の近くに行ったのです。
子ども主体の保育とはなんなのでしょう。
夜の飲み会で、自分は旭川最後の「ガキ大将」だと言っていました。
みんなばらばらのところに引っ越してしまい、子どもがいなくなったのが、最後のガキ大将になってしまった理由です。
姫野にとっては今でも横山さんは「ガキ大将」です。
しっかり背中を見せて貰ってます。
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