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今でもあんたはガキ大将



北海道研修2日目は、旭川隣保会第一こども園にて、見学と研修でした。


1歳時の部屋を見学している時、横山さんから指示がありました。


「あの子のおもちゃ取ってきて。」


見ると1人の男の子が、コーナーのエリアマットの上で、長方形の積み木を両手に持って遊んでいました。


特に誰かの邪魔をしているわけでも、暴れているわけでもありません。


座って遊んでいました。


子どもに謝りながら、おもちゃを取ってくると、横山さんからまた一言。


「遊ぶものがなくなったら、どう動くか見といてごらん。」


見ました。


その子は、保育者のいる、机上のコーナーに行き、椅子に座って型はめパズルをしだしたのです。


後から、説明を聞きました。


「あの子は持っているだけで、積み木で遊んでいなかったよね。」



横山さんは子どもに命令するわけでも、そばに行く訳でもなく、一見おもちゃを外すという酷いことに思える行動で、その子が主体的に動ける環境を整えたのです。

それは、子どもの発達とおもちゃのねらいを、しっかり把握しているからこそ、違和感を感じれたのではないでしょうか?

そして、その子は自分で次に遊ぶおもちゃを決め、寄り添って評価して貰える保育者の近くに行ったのです。


子ども主体の保育とはなんなのでしょう。


夜の飲み会で、自分は旭川最後の「ガキ大将」だと言っていました。

みんなばらばらのところに引っ越してしまい、子どもがいなくなったのが、最後のガキ大将になってしまった理由です。


姫野にとっては今でも横山さんは「ガキ大将」です。


しっかり背中を見せて貰ってます。

 
 
 

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