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環境に導かれる保育室







今回の研修の中で一番テーマになったのが「環境の意図」でした。

姫野が目指している保育室の環境は、保育室に入ったら、大人も子どももどこに行き、何をすればよいかがわかる保育室です。


そのためには、一つひとつの環境に意図を持たせることです。

私たちも人的環境です。

私たちも、一つひとつの動き、保育に意図を持たせなくてはなりません。

保育の中では「ねらい」と言います。

環境設定も同じです。

環境を通して、育てたい子どもの姿があるのです。

なので、良い環境、正しい環境と言うよりも、子どもへの願い、ねらいがより叶うための意図を持た環境が提供されなければならないのです。


次の一例は、応答的で対話的な保育が始まるための環境です。また、そのきっかけは子どもの好奇心に委ねられています。

三輪車を片付けると、園長先生のお部屋が見える。中で園長先生が作業をしていると、子どもたちが窓越しに声をかけてくる。



窓を覗き込むと、園長先生は小さな手紙を書いている。子どもたちの質問攻めが始まる。でも園長先生ははっきりとは、答えてくれない。



子どもたちがハッとした顔をしたとき、園長先生はニヤリと微笑む。園長先生と子どもたちと小さな住人との、秘密の始まりです。


決して大掛かりなことではありません。

子どもたちは、繊細なので、こんな小さな仕掛けで十分なのです。

また、特別なことではありません。

たくさんの絵本を読んでいる、保育士と子どもの中では、小さな扉があることなんて当たり前で、その扉の中には楽しい物語が詰まっていることも当たり前のことなのです。




 
 
 

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